子どもに元素を読み聞かせる目的

長男の最近のブームは「元素」。なので元素や周期表について読み聞かせることもあります。私がなぜ子どもに元素の話をするのかをざっくりと書きます。


まず大前提にあるのは〈長男が興味を持っているから〉です。

私は基本的に「興味を持っていることを伸ばしてあげたい」と考えており、親として「興味を持っていそうだとわかったら、それを伸ばせる環境を親が作る」ようにしたいと考えています。

長男は、元素以外にも、昆虫・植物・その他生物も好きですが、すべて次のプロセスを踏んで、長男が熱中する状態になりました。

(1) 日頃の「なんで?」などから本人の興味を親が察知し、
(2) その分野の絵本や図鑑を図書館で借り、
(3) 食いついている様子なら家に本を買い揃え
(4) 親子で一緒に本を読み
(5) いつの間にか長男が自然と図鑑を読んでいる(or 長男が「図鑑読んで」と持ってくる)

※ うちだけかもしれませんが、親が図鑑を買ってきて「さあ今日から一緒にこれ読もう!」と言っても、ほとんどの場合興味を示しません…


前述の「長男が興味を持っている」という大前提のもとで、「元素」特有の話に移りますと…

子どもに元素の話をする理由は、〈元素は知的好奇心や探究心を満たすのに最適なツール〉だと感じているからです。
具体的には、

(1) 身の回りの「物」すべてに関係しているから
(2) 興味をそそる要素があるから

(3) 「周期表」という全体像があるから(たった118個だから)

です。

(1) 身の回りの物すべてに関係するから

言うまでもないかもしれませんが、自分が触れる身の回りの物すべてについて、「元素」という軸で説明することができます。
例えば…
・「空気」には「酸素」が入っている
・「水」には「水素」や「酸素」が入っている
・「お金」は「銅」(など)でできている
・「土」には「リン」が入っている
など。

したがって、子どもにとって、「これはどうかな? じゃああれはどうかな?」と興味を水平展開しやすく、探究心を育みやすいと考えています。

また、「身の回りのことを説明できる」ということで、「自分が生きている世界と繋がれる」という感覚を持つことができて、純粋に楽しさを感じられるのではないかと思います。

(2) 興味をそそる話題がたくさんあるから

そして「元素」には子どもの興味をそそる話題がたくさんあります。
例えば…

金属なのに液体のものがあるんだって(「水銀」)
猛毒な元素があるんだって(「ヒ素」「塩素」「鉛」など)
サイダーの泡は、空気じゃなくて二酸化炭素なんだって
・原子番号が大きくなると重くなるんだって(だから「銅」は軽くて「銀」は少し重くて「金」はとても重いよ)
・後ろの方は地球になく人が作ったものなので、人や場所の名前がついてるよ

こういった話題がたくさんあるので、はじめに、

元素=世の中のものすべてを作りあげているツブツブのもの(原子)の種類のこと

という基本知識を理解すると、その後は芋づる式に興味を深めていけるものだと思います。

(3) 「周期表」という全体像があるから(たった118個だから)

実は出てくる元素は「たった118個(狭く捉えれば83個)」。
一見多そうですが、「118個だけで世界を説明できる」と考えると、他の分野と比べて取っつきやすいようにも思います。

※ 反対に、例えば「昆虫」は、種の数が膨大にあったり、分類が明確でないものもあったり、行けども行けども終わりがないような感覚になるかもしれません。

そしてそれが「周期表」という形で一目でまとまっており、一覧化できます。人それぞれかもしれませんが、徐々に攻略していくような楽しみを味わえるかもしれませんし、また、頑張って118個全部覚えてやろう!と元素記号・原子番号・元素名をひたすら覚えようとするかもしれません。


私は、子どもに、「世の中のことを知っていきたい」という気持ちを一生持ち続けてほしいと思っています。私自身、学生の頃も社会人の今もこのように思って過ごしていて、これによって自分の人生が豊かになっていると感じています。
と同時に、これを持続できることは大変貴重なこと(習得したくても簡単には習得できない)で、ぜひ子どもにも持たせてあげたいと思っています。
特に、学校でのいわゆる「勉強」が本格的になってくると、なかなかこういった経験はさせてあげられないと思っており、幼少期の今や、小学校低学年の時期に存分に経験させたいと考えています。

※ 本記事で書いたことは、以前に書いた次の記事に関係します。あわせてご参照ください。
【知識が豊富だと、新しい知識をどんどん得やすくなる】
子どもに何らかの知識体系を持たせたい。そうすることで色々なことを見聞きしたときに新しい知識を得やすくなる。
【子どもには「考える力」と「知的好奇心」を持ってほしい】
知的好奇心は生きていく上で必須ではないが人生を豊かにするものなので、子どもには早くから「知識を得る楽しみ」と「法則を見つける楽しみ」を知ってほしい
【図鑑に加えて「高校化学の資料集」があるとよい】
→少しハードルは高いかもしれませんが、元素にまつわる話をするときに活用できるかもしれません。

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